対象読者: 走る前に何をすべきか分からず、いきなり走り出している人。「準備運動しないとケガする」と聞いて不安

ランニング前のストレッチ、正解は「動的」

ゆう
  • 準備運動をしないまま、いつもいきなり走り出している
  • 「ケガするよ」と言われたことがあるけど、何をすればいいか分からない
  • ストレッチといえば座って伸ばすやつしか知らない

こんなことに悩んでいませんか?

こんな人に向けて、私の実体験をもとにこの記事を書きます。

私も同じことで悩んでいました。ストレッチと言われて思い浮かぶのは、座って前屈したり、片足を抱えて太ももを伸ばしたりする、いわゆる「じっと伸ばす」動きです。実際にそれを走る前にやってみたら体が重いままで、逆に走りにくかった経験があります。今では、走る前と後でストレッチの種類を変えるという方法で解決しています。

この記事を読むと、走る前と後で何をすればいいのかが具体的に分かり、「とりあえずこれをやってから走ればいい」という状態になれます。

準備運動を何もせずに走り出している人、ストレッチの種類がよく分からない人は、ぜひ最後までご覧ください。

読者

走る前のストレッチって、太ももとかふくらはぎを伸ばして止めるやつじゃないんですか?

ゆう

それ、実は走った後にやるべきストレッチなんです。走る前と後で、やることが逆になります。

結論:走る前は「動的」、走った後は「静的」

R9_動的ストレッチと静的ストレッチの使い分け.png

先に結論を言います。走る前にやるべきなのは、体を動かしながら関節の可動域を広げていく「動的ストレッチ」です。反対に、座ったり伸ばした姿勢で数十秒キープする「静的ストレッチ」は、走った後のクールダウンで行うものです。この順番を逆にすると、走る前の静的ストレッチで筋肉が一時的に緩みすぎてしまい、力を発揮しにくくなる場合があると言われています。

私自身、走り始めた頃は「ストレッチ=座って伸ばすもの」だと思い込んでいて、走る前に入念に静的ストレッチをやっていました。ですが体がほぐれた感覚があるわりに、走り出しの脚の重さは変わらず、むしろ最初の1kmが妙にぎこちなかった記憶があります。動的ストレッチに切り替えてからは、体温が上がって関節が動く感覚を持ったまま走り出せるようになったので、この使い分けは実感としても納得しています。

ゆう

「伸ばして止める」のは走った後。「動きながらほぐす」のが走る前。この2つを覚えておくだけで十分です。

走る前にやる動的ストレッチのメニュー例

走る前の動的ストレッチは、複雑な種目を覚える必要はありません。体の各部位を大きく動かして、関節と筋肉に「これから動きますよ」と伝えるイメージで十分です。ここでは、私が練習前によく使っているメニューを紹介します。いずれも一般的に広く紹介されている基本種目で、特別な道具は要りません。

1. その場足踏み・軽いジョグ

最初の30秒〜1分は、その場で足踏みするか、ごく軽くその場でジョグするような動きから入ります。体温を少し上げてから次のメニューに進むと、以降の動きがスムーズになります。

2. 脚振り(レッグスイング)

壁や柱に手を添えて、片脚を前後に振る動きを左右10回ずつ。次に横方向にも同じように振ります。股関節まわりの可動域を広げる動きで、走り出しの一歩目の脚の運びが軽くなる感覚があります。

3. アームサークル(腕回し)

腕を大きく前回し・後ろ回しに10回ずつ回します。ランニングは脚だけでなく腕振りも使う運動なので、肩まわりを先にほぐしておくと上半身の力みが減ります。

4. ハイニー(もも上げ)とヒップキック

その場でもも上げを20歩、続けてかかとをお尻に近づけるように蹴り上げる動きを20歩。腿の前側と裏側、両方の筋肉に「これから使う」という信号を送るイメージです。

5. ウォーキングランジ

大きく一歩踏み出してしゃがみ込む動作を、左右交互に5〜10歩ずつ。股関節・膝・足首を連動させて動かすことで、走り出す前に下半身全体のスイッチを入れます。

読者

これ全部、毎回やる必要があるんですか?

ゆう

理想は全部ですが、時間がない朝は脚振りともも上げだけでも構いません。続けることが優先です。詳しくは後半で書きます。

これらを合計5分程度で一通り行ってから走り出す、というのが私の基本の流れです。忙しい平日の朝は、その場足踏みと脚振りだけに絞ることもあります。それでも何もしないよりは体の動きが違うと感じています。

走った後のクールダウン(静的ストレッチ)

走り終えた後は、逆に「伸ばして止める」静的ストレッチの出番です。ふくらはぎ、太もも前面(大腿四頭筋)、太もも裏面(ハムストリングス)、お尻まわりを中心に、1箇所あたり20〜30秒ほどキープしながら伸ばします。反動をつけず、痛気持ちいいところで止めて呼吸を続けるのがポイントです。

走った直後の筋肉は温まって伸びやすい状態になっているため、このタイミングで静的ストレッチを行うことで、翌日以降の張りを軽くする助けになると言われています。私の場合、走り終えてすぐにストレッチをした日と、面倒でそのまま済ませてしまった日とでは、翌朝のふくらはぎの張り方が違うと感じることが多く、5分程度でもやる価値はあると考えています。

ゆう

走る前に静的ストレッチ、走った後に動的ストレッチをやってしまうと、狙いと逆の効果になりかねません。この順番だけは入れ替えないようにしています。

完璧にやるより、毎回少しでもやることを優先する

ここまでいくつかメニューを紹介しましたが、一番大事なのは「毎回、全種目を完璧にこなすこと」ではありません。5分のフルメニューができない日は、脚振りだけ、もも上げだけでもいいので、必ず何かしらの準備運動を体に入れてから走り出すようにする、という姿勢のほうが長続きします。

私自身、週2〜3回の練習の中で毎回フルメニューをこなせているわけではなく、時間がない朝は1〜2種目に削って済ませることも多いです。それでも「準備運動ゼロで走り出す日」を作らないことだけは意識しています。完璧を求めて挫折するより、少しでもやる習慣を切らさないほうが、結果的にケガのリスクを下げることにつながると感じています。

読者

何もやらない日があってもいいんですか?

ゆう

ゼロを繰り返さないことが大事です。5分が無理な日は1分でいい、というくらいのハードルにしています。

痛みがある場合は無理をしない

準備運動をきちんとしていても、股関節や膝、足首に痛みが出ることはあります。私の場合はまだ大きな故障の経験はありませんが、練習中に違和感を覚えた日はペースを落とすか、その日の練習を切り上げるようにしています。動的ストレッチや静的ストレッチはあくまで準備・整理のための一般的な習慣であり、痛みそのものを治療するものではありません。違和感や痛みが数日続く場合は、自己判断で走り続けず、整形外科など専門医に相談することをおすすめします。

ストレッチをサポートする道具

ストレッチマットの上で動的ストレッチを行うと、フローリングの硬さが気にならず、股関節を大きく開く動きもやりやすくなります。走った後の静的ストレッチで筋肉の張りが強いと感じる部位には、ストレッチポールを併用すると、ふくらはぎや太もも裏をより丁寧にほぐせます。ストレッチポール(フォームローラー)(提携リンク準備中)

まず今日から、走る前の5分を変えてみる

走る前は動的ストレッチ、走った後は静的ストレッチ。この順番さえ覚えておけば、準備運動で迷うことはなくなります。最初は5分のフルメニューが難しくても、脚振りともも上げだけでも構いません。私自身、まだ試行錯誤の途中ですが、この使い分けを続けることが、日々の練習を積み重ねていくうえでの土台になると考えています。

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