対象読者: 自己流フォームで走っていて「これで合っているのか」不安な人

初心者のランニングフォーム、基本は3つだけでいい

先に結論を言います。初心者がランニングフォームで意識すべきことは、姿勢・着地位置・腕振りの3つだけで十分です。

ゆう
  • 自己流でずっと走ってきたけど、これで合っているのか不安
  • 調べれば調べるほど情報が多すぎて、逆にわからなくなる
  • フォームを直そうとしたら、走ること自体が楽しくなくなってきた

こんなことに悩んでいませんか?

こんな人に向けて、私の実体験をもとにこの記事を書きます。

正直に言うと、私も同じところで悩んでいました。フォームの情報を調べ始めると、着地の角度、骨盤の傾き、体幹の使い方、接地時間……専門用語がどこまでも出てきて、結局何から手をつければいいのか分からなくなります。今、私は姿勢・着地位置・腕振りの3点だけに絞って意識するというやり方で、この情報過多の状態から抜け出そうとしています(本記事はその実録です。まだ試行錯誤の途中です)。

この記事を読むと、「今すぐ意識すべきはこの3つだけでいい」と分かって余計な情報に振り回されなくなり、明日の練習からすぐに試せる具体的なチェックポイントが手に入ります。

「自己流フォームに不安がある」「情報が多すぎて何を直せばいいか分からない」という人は、ぜひ最後までご覧ください。

読者

3つとも、まさに私のことです

ゆう

私も同じでした。だからこそ、まず絞り込みの話からしたいと思います。

初心者がフォームで意識するのは3つだけでいい

R7_フォーム3点.png

ランニングフォームを検索すると、着地の種類(フォアフット・ミッドフット・ヒールストライク)、骨盤の前傾角度、体幹の連動、接地時間の短縮など、専門的な理論が次々と出てきます。どれも間違ってはいないのですが、初心者がこれを全部同時に意識しようとすると、逆にぎこちなく不自然な走り方になりやすいというのが私の実感です。

そこで私が今実践しているのは、意識するポイントを姿勢・着地位置・腕振りの3つだけに絞るというやり方です。細かい理論は、走ることに慣れてから、必要になったタイミングで学べば十分だと考えています。逆に言えば、この3つさえ押さえておけば、初心者のうちに大きく崩れたフォームで走り続けるリスクはかなり減らせるはずです。

私自身、キロ4分55秒のトレッドミル走(6/7)からキロ6分17秒のLSD(6/21)まで、日によってペースは大きく変わりますが、意識する3つのポイント自体は変えていません。ペースが違っても、確認すべき基本は同じだというのが、ここまで走ってきた実感です。

読者

3つだけでいいなら、今日から試せそうです

ゆう

はい。まずは1つずつ、順番に見ていきましょう。

①姿勢:頭の上から糸で引っ張られているイメージ

🖼まっすぐ立った姿勢と、猫背気味の姿勢を並べた比較イラスト

一般的に言われている目安としては、頭の上から一本の糸で軽く引っ張られているような、まっすぐな姿勢を保つことがランニングフォームの土台になるとされています。猫背で走ると呼吸が浅くなりやすく、反対に上体を反らしすぎても腰に負担がかかりやすいと言われています。目線は前方、あごは軽く引く程度で十分です。

これは医学的な断定ではなく、あくまで一般的に言われている目安として捉えてください。私の場合、疲れてくると自然と猫背気味になる感覚があります。実際、8/1の7.5km走(キロ5分38秒、平均心拍169・最大185)は夏場の暑さも重なっていましたが、上体が崩れて呼吸が浅くなっている感覚があった日でした。姿勢が崩れると呼吸のしやすさに影響するというのは、私自身の体感としても納得できるところです。

ゆう

疲れてきたときほど「糸で引っ張られている」イメージを思い出すようにしています。

②着地位置:体の真下に近いところで着地する

足のどの部分から着地するか(フォアフットかヒールストライクか)は専門家の間でも議論があり、初心者が最初から断定的に決めるべきテーマではないと私は考えています。それよりも優先して意識したいのが、着地位置です。目安として、足が体の重心よりかなり前で着地する「オーバーストライド」を避け、なるべく体の真下に近い位置で着地することが、一般的なフォーム指導でよく言われています。

歩幅を無理に大きくしようとすると、足が前に出過ぎて着地の衝撃が大きくなりやすいとされています。歩幅よりもピッチ(足の回転数)を意識するほうが、初心者には取り組みやすいという考え方も広く言われています。

私自身、7/18の13.66km走(キロ6分02秒、平均心拍163・最大184)では、後半に脚が売り切れる感覚があり、振り返ると歩幅を伸ばして足を前に投げ出すような走り方になっていた気がします。着地位置を意識するようになってから、少なくとも「脚だけで頑張っている」という感覚は減ってきました。

読者

着地の種類より、位置を気にすればいいんですね

ゆう

はい。種類の議論は、走り慣れてから考えれば十分だと思っています。

③腕振り:力を抜いて、肘を軽く後ろに引く

腕振りは脚の動きに直結すると一般的に言われています。肩の力を抜き、肘を90度程度に軽く曲げて、前に振り出すというよりは後ろに引くことを意識すると、脚のリズムが整いやすいという考え方が広く言われています。腕を大きく左右に振ると上半身がぶれやすく、エネルギーのロスにつながるとも言われています。

私の場合、ペースを上げようとするとつい肩に力が入り、腕が横に流れがちになります。6/7のトレッドミル走11.03km(キロ4分55秒、平均心拍159・最大189)はここ数カ月の中でも速いペースでしたが、意識的に肩の力を抜いて肘を後ろに引くようにした日で、体感としては脚だけで頑張っている感覚が少なかった一本でした。数値だけで因果関係を証明できるものではありませんが、腕振りとペースの乗りやすさには関係があるように感じています。

ゆう

肩の力を抜くだけで、走りの軽さがだいぶ変わる気がしています。

フォームを気にしすぎて、走るのが楽しくなくなる本末転倒

ここまで3つのポイントを挙げてきましたが、一番伝えたいのはここからです。フォームを意識しすぎるあまり、常に体のあちこちをチェックしながら走って、走ること自体が楽しくなくなってしまっては本末転倒です。私自身、フォームを調べ始めた時期に、頭の中でチェックリストをこなすような走り方になってしまい、景色を見る余裕も、走っている心地よさも感じられなくなった時期がありました。

初心者のうちは、3つのポイントを走り出す前に一度確認したら、あとは走ることそのものを楽しむくらいでちょうどいいというのが私の考えです。毎回のランニングをフォームチェックの場にしてしまうと、続けること自体が苦痛になりかねません。続けられなければ、フォームがどれだけ整っていても意味がなくなります。

私の練習は普段5〜10kmを週2〜3回、6/21には20.32kmのLSD(2時間07分、キロ6分17秒、平均心拍147・最大182)も走っています。ペースの遅い日はフォームより「気持ちよく走れているか」を優先することが多く、それでも走り続けられていることのほうが、細部のフォーム精度より大事だと今は感じています。ペースを落として走ること自体の考え方はランニング初心者 ペース 遅くていいで詳しく書いています。

読者

完璧を求めすぎなくていいんですね、少し安心しました

ゆう

はい。まずは続けられることのほうが、優先順位は上だと思っています。

私が今、フォームで意識していること(試行錯誤中)

正直に言うと、私自身まだフォームが完成しているわけではありません。今も走るたびに姿勢や着地の感覚を確認しながら、少しずつ調整している最中です。

具体的には、走り出す前に姿勢・着地位置・腕振りの3点を一度チェックし、走っている途中で疲れて姿勢が崩れてきたと感じたら「頭の上から糸で引っ張られているイメージ」を意識し直すようにしています。特に着地位置は、ペースを上げた日ほど歩幅が伸びて崩れやすいと感じているので、意識して直す頻度が一番高いポイントです。

8/11の10.58km走(61分、キロ5分47秒、平均心拍156・最大179)のような、キロ6分を切るくらいのペースになると、心拍が上がりやすくなるのと同時にフォームが崩れやすくなる感覚があります。キロ6分前後だと心拍150前後で落ち着いていますが、キロ5分40秒を切ると160を超えることが多く、真夏はさらに同じペースでも心拍が10bpm程度上振れる印象があります。ペースが上がるほどフォームの意識が抜けやすくなるというのが、ここまでの実感です。

ゆう

ペースが上がるほど、フォームは崩れやすい。だからこそ余裕のあるペースで練習するようにしています。

まず3つを意識して、走り出してみる

改めて整理すると、初心者が今すぐ意識すべきなのは、姿勢(頭の上から糸で引っ張られているイメージ)、着地位置(体の真下に近い位置で着地する)、腕振り(力を抜いて肘を軽く後ろに引く)の3つだけです。フォアフットかヒールストライクか、骨盤の前傾角度をどうするかといった細かい理論は、走ることに慣れてから、必要になったときに学べば十分だと私は考えています。

夏場(7〜8月)は暑さの影響で私自身のペースも5km台中心に落ちていますが、それでもこの3つの意識だけは変えずに続けています。フォームの完成度よりも、走ることを続けられているかどうかのほうが、今の私にとっては大事な指標です。

走る前後のストレッチや準備運動についてはランニング 前後 ストレッチ 準備運動で扱う予定です。まずランニングそのものの始め方から整理したい方はランニング初心者 始め方 完全ガイドをあわせてご覧ください。

この3つを意識しながら、まずは一歩、走り出してみてください。細かいことは、走りながら少しずつ整えていけば十分だと思っています。

読者

まずは3つだけ、今日から意識してみます

ゆう

それで十分です。一緒に、少しずつ整えていきましょう。