さいたまマラソンコース攻略|高低差から見る勝負ポイント
こんな人に向けて、私の実体験をもとに記事を書きます。
私も同じことで悩んでいました。私自身、2027年2月14日開催のさいたまマラソンにエントリー済みで、今、大会公式に近い高低差データと自分のGarmin練習データを突き合わせながら、レース当日の作戦を組み立てています(本記事はその実録です)。
この記事を読むと、さいたまマラソンのコースの起伏を数値で正しく理解し、最大の山場である37km地点の新浦和橋に備えたペース配分と補給のタイミングを、自分の言葉で説明できるようになります。
コースの高低差やペース配分で悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。
正直、平坦コースって聞いて安心してたんですけど……本当に大丈夫なんですか?
さいたまマラソンの高低差データをまず押さえる

結論から言うと、さいたまマラソンは「平坦な都市型コース」と紹介されることが多いものの、実際は細かいアップダウンが積み重なる大会です。公式に近い情報では最大高低差18m、最低地点5m、獲得標高171mとされていて、山や峠のような大きな坂はありません。それでも侮れないのが、レース後半・37km付近にある新浦和橋の上り下りです。ここまでにどれだけ脚を温存できるかで、残り5kmの走り方が変わってきます。
コースは、さいたま新都心のさいたまスーパーアリーナを発着点に、埼玉スタジアム2〇〇2や浦和駒場スタジアムの周辺を通る設定です。獲得標高というのは「上りの合計」なので、171m分の上りが42.195kmの中に細かく散らばっている、という理解の方が実感に近いです。私はGarminで練習を記録していますが、平坦に見えるコースでも累積の上りが続くと心拍はじわじわ上がります。8月に入って気温が上がった時期に7.5kmを42分(キロ5分38秒)で走った時、平均心拍169・最大185まで上がりました。傾斜がほぼないコースでもこの数値なので、さいたまマラソンのような細かい起伏が42km続くコースは、見た目以上に脚と心肺を消耗すると考えて準備した方がいいです。
序盤0〜21km、細かい上り下りとの付き合い方
序盤からハーフ地点にかけては、陸橋や高架下をくぐるような小刻みなアップダウンが繰り返し出てくる区間です。1つ1つの高低差は大きくなくても、回数が多いのでリズムを崩されやすく、上りでオーバーペースになって下りで着地衝撃を余分に受ける、という消耗の仕方をしがちな区間だと理解しています。15km付近から26km前後にかけては比較的フラットな区間が続くとされていて、ここで無理にペースを上げず、序盤に乱れたリズムを立て直す区間として使うのが現実的だと考えています。私の練習では、キロ6分前後で走ると心拍150前後、キロ5分40秒を切ると160を超える傾向が出ています。序盤の細かい上りでこのラインを超えないよう抑えることが、後半まで脚を残す前提になりそうです。
最大の山場、37km地点の新浦和橋
複数の情報で共通して挙がっているのが、37km付近にある新浦和橋の高低差、約15m前後という上り下りです。距離としては小さくても、30kmを超えて脚が売り切れかけているタイミングでの上りなので、体感の負荷は序盤の同じ高低差とは別物になるはずです。私はまだ実際にこの橋を走ったことがないので、感覚を断定することはできません。ただ自分の練習を振り返ると、82分間キロ6分02秒で走り続けた回(平均心拍163・最大184)のように、疲労が蓄積した状態で心拍が高止まりする感覚は経験しています。37kmという終盤でこれと同じか、それ以上の負荷が坂という形でやってくると考えると、30〜36km区間はあえて上げすぎず、新浦和橋のために脚を残すペース配分が攻略の軸になりそうです。
37kmって、一番脚が終わってるタイミングじゃないですか……そこに坂があるのはキツすぎます。
補給・給水計画への落とし込み
コース攻略は、給水・補給の計画とセットで考える必要があります。さいたまマラソンでは各給水所で水とスポーツドリンクが用意されていて、32.5km付近の給水所ではコカ・コーラが特別給水として用意されると案内されています。ちょうど新浦和橋の手前にあたる位置なので、ここで糖分とカフェインを補給してから山場に入る、という組み立て方ができそうです。エネルギー補給の目安としては、1時間あたり糖質30〜60g程度を摂る一般的な考え方があり、これに沿ってジェルのタイミングを事前に決めておくと当日迷いません。ジェルの種類や自分に合う銘柄の選び方はマラソン補給食ジェル比較、前日の食事の組み立て方はフルマラソン前日の食事で詳しくまとめています。
32.5kmでコーラが出るのは知りませんでした。地味に助かりそう。
関門・制限時間・アクセスの確認事項
制限時間は6時間で、これは号砲を基準にしています。最終ブロックからのスタートの場合、号砲からスタートラインを通過するまでに20分前後かかることがあるため、自分のネットタイムとグロスタイムの差を事前に把握しておいた方がいいです。各中間関門の具体的な通過時刻は年度によって変更される可能性があるため、この記事では断定せず、必ず大会公式サイトの最新の競技上のお願い・要項で確認することをおすすめします。会場のさいたまスーパーアリーナはさいたま新都心駅から徒歩3分の立地ですが、当日は駐車場の用意がないため、公共交通機関を使う前提で当日の動き方を組んでおく必要があります。
2月開催ならではの気温と風への備え
さいたまマラソンはスタートが午前9時で、開催時期が2月中旬のため、スタート時の気温は2〜4度前後とかなり冷え込む一方、日中は8〜10度まで上がることもあると言われています。朝の待機時間は保温インナーに手袋、ニット帽、スタート直前まで着ていられる使い捨てのアウターがあると安心で、日が昇って気温が上がってきたタイミングで脱ぐレイヤリングを事前に決めておくと、体温調整のためにペースを乱されずに済みます。また、遮るものが少ない橋の周辺では向かい風にさらされる場面があるとも言われていて、風が強い区間はフォームを崩さずやり過ごす意識を持っておいた方がよさそうです。当日の実際の気温・風は年によって変わるので、直前の天気予報は必ず自分でも確認してください。
この起伏をどう練習に落とすか
さいたまマラソンの起伏は、いわゆる坂道練習を積んでいれば怖くないレベルだと考えています。私自身は今、普段5〜10kmを週2〜3回、夏場は暑さで5km台中心に落ちている状態です。ロングランは6/21に20.32kmをキロ6分17秒(平均心拍147・最大182)で走ったのが直近の実績で、まだ30km台を走り切る練習には届いていません。さいたまマラソンで新浦和橋を乗り切るには、平坦な道での距離走に加えて、多少の起伏があるコースでの練習を意図的に組み込んでおきたいところです。歩かずフルを完走するための練習メニューの組み方はフルマラソン歩かず完走の練習メニューにまとめているので、そちらもあわせて参考にしてください。
初フル勢とリベンジ勢、それぞれが意識したいこと
初めてフルマラソンに挑む人は、序盤0〜21kmの細かいアップダウンで「思ったよりきつい」と感じても、そこで焦ってペースを上げないことが一番大事だと思います。細かい上りで消耗した分は、フラットな15〜26km区間で取り返せば十分間に合います。一方、私のように過去に一度歩いてしまった経験があるリベンジ勢は、37km地点の新浦和橋こそが前回歩いた地点と似た「脚が売り切れるタイミング」と重なりやすい区間だと考えています。前回どこで失速したかを思い出し、その距離と新浦和橋の位置関係を照らし合わせておくと、レース中に心の準備がしやすくなります。私自身、前回のフルマラソン(東京マラソン2025)では20km手前から歩き始めました。序盤にトイレへ行ってしまい、そのロスを取り返そうと飛ばしすぎたペース配分のミスが主な原因です。新浦和橋のある37kmよりずっと手前で崩れた経験があるからこそ、今回は序盤を抑える意識を強く持っておきたいと思っています。
当事者として、この記事を書いた理由
私は30代後半の会社員ランナーで、フルマラソンの経験は1回、タイムは4時間52分、20km手前から歩いてしまいました。2026年11月15日のひたちシーサイドマラソンで「歩かず完走」を達成し、その勢いで2027年2月14日のさいたまマラソンで「サブ4」に挑戦する、というのが今の計画です。攻略記事は世の中にたくさんありますが、そのほとんどは大会を走り終えた人が振り返って書いたものです。この記事は逆に、これから走る側の自分が、レース当日までに何を知っておくべきかを整理するために調べた内容そのものです。試走や下見をしたら、その体感をこのページに追記していく予定です。
大会公式サイトの最新情報を必ず確認してください。